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フロントフォークのエア抜きビス6

 

走行後取り外して、こんな状態です。

まず、2個あるOリングのうち上側はつぶれて段付きになってしまいました。

キャップから取り外す場合ですが、ロックナットになっている2個のナットは工具をかける二面巾がそろうわけではないので、ワンタッチ継ぎ手の方を先に緩めることになります。そうするとロックナットではなくなってしまうので、フランジナットは中空イモネジに対して回転してしまいます。

つまり、取り外せません。

中空イモネジの先端に6角穴があいているので、六角レンチで取り外すことができました。他の方法としては、8mmのスパナの薄いものを入手するか、削って薄くすればロックナット状態のままフランジナットを回せそうです。また、さらに他の方法としては、フランジナットとイモネジの間を溶接なりはんだ付けなり接着なりすれば大丈夫かもしれません。

まあ、六角レンチの小さいのがあれば取り外しできます。

 

やはり車速感応でしょう

enzo式サブタンク試走 ビギナーコース

 

いきなり本コースを走るのは怖いので、南エンデューロコースへ下る坂を上り下りしてみたり、(ジャンプのない)初心者コースを周回したりしました。

スピードコントローラ(絞り弁)を大きく開いた場合と、完全に閉じているであろう?状態を比較しています。

スピードコントローラ全閉でも、サブタンクなしとは違う感じがしました。到着して早々サブタンクを取り付けてしまったため、比較はできませんでしたが、あたりがやわらかく乗り心地がいい感じがします。耐圧は大丈夫といってもナイロンホースなので、ある程度膨らむのかもしれません。

スピードコントローラを全開にした場合に、サブタンクなしとの差が大きいはずですが、乗り心地はいいものの動きすぎる感じで違和感があります。特に気になるのがブレーキング中にギャップがある場合でした。

 

まず、スピードコントローラを全閉にして…

 

初心者コースのブレーキングギャップを通過してみました。

スピードコントローラ全閉のため違和感は小さいですが、次コーナーの轍には入りそこねています。

このセクションだけでなく全体的な印象ですが、サブタンクなしに比べるとフロントが低く弾力がある感じになります。ゴムっぽい動きというか路面の凹凸に対するあたりは柔らかい感じです。

※カメラはネックブレースに付いていますが、この後、両面テープがはがれました。

 

次に、スピードコントローラの絞りを大きく開いて…

 

ブレーキングギャップを通過しました。

やはり、スピードコントローラを開いた方が違和感が大きくなります。まず、ブレーキングで沈み込む量が大きくなりますが、ギャップから受ける衝撃は小さくなるものの、前輪がはねて接地していない時間ができるような感じになりました。一瞬ブレーキが利かなくなったような印象でした。

ただし、フロントがよく沈んでいるのでコーナー進入の倒しこみはスムーズになる印象です。

 

とりあえず機能しているようなので、本コースの方へ行きました。

 

SMC製スピードコントローラのWEBカタログ

 

4月24日追記

低く感じたり、あたりがやわらかいのは、サブタンクからフォーク本体に戻る流路に抵抗があって、フォーク内圧が大気圧以下になっているからではないかと思います。

「真空引き」のような状態になっているのだと思います。

同じような状態はエア抜きボタンでも実現できます。乗車した1G状態でエア抜きボタンを押しておけば、フォークの伸びきり付近では大気圧以下になります。一般的に、油圧機器の作動油を真空引きすると、特性は良くなります。両ロッドタイプの油圧緩衝器は真空引きをする場合が多いようです。

オリジナルのエンゾーサブタンクがどういう構造なのか、詳しいことは知りませんが、ニードルアジャスタがついていただけのようだったので、だとすると、戻り流路も絞られて真空引きになっていたはずです。走りながら真空引きし続ける感じになります。圧縮もするので、全体的にみると真空引きとは言えないのかもしれませんが、圧縮するだけよりはいいのかもしれません。

エア抜きボタンを押し続けながら走る感じです。

 

enzo式サブタンク取り付け

オリジナルのenzoサブタンクは、左右2個別々で、

それぞれがホースで接続されてから、左右のフロントフォークに縛り付ける感じでした…

フロントフォーク内のエアは、ミスト状になった作動油を含んでいるんでしょうか?そのサブタンクには、作動油が蓄積しやすく、ほぼ、走行毎に取り外して、溜まった作動油をフォークに戻す必要がありました。

ということで、今回は、フロントフォークより高い位置にサブタンクを設置しています。

エア抜きビスからの接続はなんとかなったようです。

スピードコントローラという名称の絞り弁

 

バランスフリー

エンゾー式サブタンク1回目試作

 

エンゾーレーシングのロス・マエダ社長から、フロントフォークに取り付けるサブタンクをもらったことがありました。15年ぐらい前の話です。

左右別々に2つのタンクがあって、フロントフォークとはホースでつながっていました。タンク側にニードル絞りがあってエアの流れを絞る構成でした。

エンゾーレーシングの隣の店舗は、カーボン製品のバーグレーシングということで、タンク本体はカーボンでできていました。ボトムというか円筒カーボンの両端をふさぐパーツは切削品だった気がします。品物がカーボンだからなのか?接着剤で固定されていたようです。数年後には劣化して外れてしまいました。捨ててはいないと思うので、どこかに残骸が残っているはずですが…

エンゾー式サブタンクを取り付けると、フロントフォークのエアが増えるためエア反力が減少します。油面を落とすような効果があります。ロス氏の説明では50ccぐらいは作動油を足した方がいいということだったと思います。

絞りがあるため、フロントフォークが勢いよく縮む場合にはサブタンクが無い状態に近くなり、ゆっくりと沈む場合には油面が低くなったような感じになります。おおざっぱにいえば、ブレーキングではフロントが沈むが、車速が高かったりジャンプした場合はフロントが高めになる感じだと思います。

 

それで…

同じ機能を持つ品物を「通販で買える部品だけで」制作してみました。

サブタンクは1個にまとめて左右のフォーク両方につなぎます。サブタンク本体は米式バルブのついた再利用可能なスプレー缶です。スプレー缶なのでスプレーすればフォーク内圧を大気圧に戻すことができます。

ホース内径はΦ2.5mmです。耐圧の問題で細いチューブを使いたいという用件があります。ただし、この手のサブタンクは作動油がエアと混じって噴き出してくる場合があって、その場合は絞りが強くなるような状態になります。

 

絞りは汎用の絞り弁を使います。

SMCという会社の製品は、他社の製品よりも耐圧が高いようです。

本体に油圧回路図が刻まれていますが、戻る方向はチェックになっていて絞りが働かない構成になっています。

構造図です。

チェック弁機能を実現しているのはUパッキンのようです。また、絞り部はUパッキンの内径あたりにあります。

 

組みたて前の部品です。

ナイロンホースは数百円で数メートル買えます。スプレー缶が高めで4000円ぐらい、絞り弁はスピードコントローラと呼ばれていて1000円~1500円ぐらい、継ぎ手の類は安いものは300円ぐらいから、高くても800円ぐらいの場合が多いようです。計算していませんが、材料代だけだと8000円ぐらいではないでしょうか?

ナイロンチューブを切る専用工具があります。これも1000円しないぐらいだと思います。

フロントフォークのエア抜きビス5

 

M5のメスネジを4mmチューブに接続できる継ぎ手が届きました。

どうやら、パッキンの類は付属していないようでした。

シールテープを巻きます!

実は、シールテープを巻いた経験は数回ぐらいしかありません。もう忘れてしまっていましたが、たいへんに薄くてたよりない感じのテープです。

使い方の説明を読んで2回転巻いてみました。

Oリングは取り外して、向かって右側からフランジナットを組み付けましたが…

中空イモネジの先端がシールテープでふさがってしまっていることに気がつきました。

巻きなおしたところです。

一度巻いてナットを通したシールテープははがせない感じのようです。さらに2回転ほど巻いて、イモネジ先端部は刃物で削り落しました。

再び、フランジナットを組み付けました。

シールテープを厚く巻いていますが、まだ余裕がある感じでした。もっとたくさん巻いてもいいのかもしれません?

 

継ぎ手を組み付けて完成しました。

下の物が完成品です。上の品物は市販のエア抜きボタンですが、クビ下長さを比較すると今回組みたてた品物の方が多少短いようです。

 

車体に取り付けてみました。

まだ仮組でナットにトルクはかけていません。

上の方に見える透明なチューブはΦ4mm×Φ2.5mmのナイロンチューブで、耐圧は1.5MPaです。継ぎ手などの部品は耐圧が1MPaの場合が多いですが、SMC他一部のメーカーだと最高耐圧3MPaぐらいの場合があります。

米式バルブから4mmナイロンチューブへの継手

 

6mmのウレタンホースやワンタッチ継手はホームセンター(バロー)にも置いてあることがわかりました。

左端の品物はガスコンロに付いているものに似ていますが、タケノコと呼ばれているようです。ホースバンドもガスコンロっぽい品物です。

 

先日切った米式バルブの延長ホースを4mmのナイロンチューブに接続したいと思っています。

米式バルブのアダプタとタケノコ

タケノコの先端が長くこのぐらいまでしか入りませんでした。

抜こうと思っても抜けないので、このままにしておきます。

次に作業するときはパーツクリーナーで濡らすか、接着剤で滑らせてみようかと思います。

ホースバンドで締めつけました。

ホースバンドの対応外径が6~13mmのところをゴムホースの外径は12mm程度なので、丁度よい感じです。

 

次に、Rc1/4とRc1/8をつなぐ継ぎ手と、Rc1/8から4mmチューブへの継ぎ手を取り付けます。※今回は仮組だけです。

そもそもの目的は、米式バルブのついたエアタンクを空気圧装置に接続したいということです。先日の補充可能なスプレー缶に接続してみました。

米式バルブがついていればなんでもいいので、例えばタイヤとか?でもいいかもしれません。

 

通販で買ったRc1/4から4mmチューブの継ぎ手が見つかりました。

圧力ゲージと一緒に買ったつもりだったのかもしれませんが…圧力ゲージの方はテーパネジのようです。

今回のタケノコには適合します。

ホームセンターには、ねじゲージのような物が並んでいました。継ぎ手の類がいろいろ置いてありましたが、元々あった位置から移動してしてしまったりしているものも多く、やはり紛らわしい品物なのだろうと思いました。

 

マッキベン型ゴム人工筋肉でステアリングダンパー

利点があるとすれば…

1.重量が軽い

2.ライダーの体に干渉しても大丈夫

3.柔軟性がある

4.制御すればハンドルを操作できる

 

前転

フロントフォークが入りすぎないようにして、車体の前部が持ち上がるようにする必要がありそう。