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エンゾーレーシングのロス・マエダ社長から、フロントフォークに取り付けるサブタンクをもらったことがありました。15年ぐらい前の話です。
左右別々に2つのタンクがあって、フロントフォークとはホースでつながっていました。タンク側にニードル絞りがあってエアの流れを絞る構成でした。
エンゾーレーシングの隣の店舗は、カーボン製品のバーグレーシングということで、タンク本体はカーボンでできていました。ボトムというか円筒カーボンの両端をふさぐパーツは切削品だった気がします。品物がカーボンだからなのか?接着剤で固定されていたようです。数年後には劣化して外れてしまいました。捨ててはいないと思うので、どこかに残骸が残っているはずですが…
エンゾー式サブタンクを取り付けると、フロントフォークのエアが増えるためエア反力が減少します。油面を落とすような効果があります。ロス氏の説明では50ccぐらいは作動油を足した方がいいということだったと思います。
絞りがあるため、フロントフォークが勢いよく縮む場合にはサブタンクが無い状態に近くなり、ゆっくりと沈む場合には油面が低くなったような感じになります。おおざっぱにいえば、ブレーキングではフロントが沈むが、車速が高かったりジャンプした場合はフロントが高めになる感じだと思います。
それで…
同じ機能を持つ品物を「通販で買える部品だけで」制作してみました。

サブタンクは1個にまとめて左右のフォーク両方につなぎます。サブタンク本体は米式バルブのついた再利用可能なスプレー缶です。スプレー缶なのでスプレーすればフォーク内圧を大気圧に戻すことができます。
ホース内径はΦ2.5mmです。耐圧の問題で細いチューブを使いたいという用件があります。ただし、この手のサブタンクは作動油がエアと混じって噴き出してくる場合があって、その場合は絞りが強くなるような状態になります。
絞りは汎用の絞り弁を使います。

SMCという会社の製品は、他社の製品よりも耐圧が高いようです。
本体に油圧回路図が刻まれていますが、戻る方向はチェックになっていて絞りが働かない構成になっています。
構造図です。

チェック弁機能を実現しているのはUパッキンのようです。また、絞り部はUパッキンの内径あたりにあります。
組みたて前の部品です。

ナイロンホースは数百円で数メートル買えます。スプレー缶が高めで4000円ぐらい、絞り弁はスピードコントローラと呼ばれていて1000円~1500円ぐらい、継ぎ手の類は安いものは300円ぐらいから、高くても800円ぐらいの場合が多いようです。計算していませんが、材料代だけだと8000円ぐらいではないでしょうか?
ナイロンチューブを切る専用工具があります。これも1000円しないぐらいだと思います。
6mmのウレタンホースやワンタッチ継手はホームセンター(バロー)にも置いてあることがわかりました。

左端の品物はガスコンロに付いているものに似ていますが、タケノコと呼ばれているようです。ホースバンドもガスコンロっぽい品物です。
先日切った米式バルブの延長ホースを4mmのナイロンチューブに接続したいと思っています。

米式バルブのアダプタとタケノコ

タケノコの先端が長くこのぐらいまでしか入りませんでした。

抜こうと思っても抜けないので、このままにしておきます。
次に作業するときはパーツクリーナーで濡らすか、接着剤で滑らせてみようかと思います。
ホースバンドで締めつけました。

ホースバンドの対応外径が6~13mmのところをゴムホースの外径は12mm程度なので、丁度よい感じです。
次に、Rc1/4とRc1/8をつなぐ継ぎ手と、Rc1/8から4mmチューブへの継ぎ手を取り付けます。※今回は仮組だけです。

そもそもの目的は、米式バルブのついたエアタンクを空気圧装置に接続したいということです。先日の補充可能なスプレー缶に接続してみました。

米式バルブがついていればなんでもいいので、例えばタイヤとか?でもいいかもしれません。
通販で買ったRc1/4から4mmチューブの継ぎ手が見つかりました。

圧力ゲージと一緒に買ったつもりだったのかもしれませんが…圧力ゲージの方はテーパネジのようです。

今回のタケノコには適合します。
ホームセンターには、ねじゲージのような物が並んでいました。継ぎ手の類がいろいろ置いてありましたが、元々あった位置から移動してしてしまったりしているものも多く、やはり紛らわしい品物なのだろうと思いました。
タイヤに空気を入れるバルブには、英式、米式、仏式があって、車やバイクのバルブは米式です。フロントフォークやリアクッションに付いていることがあるバルブも米式です。
米式バルブの延長ホースという製品が存在します。
とりあえず2種類入手

入手した目的は、米式バルブから空気圧装置への継手を作ることです。
切断してみました。

どちらもゴム製品でした。
太い方は、外径12mm、内径5mm程度、
細い方は、外径7mm、内径4mm程度でした。
細い方は布の網組とセットで強度と剛性を出しているようなので、切って使うという使い方は難しそうです。
電気の配線を束ねて保護する目的で使用するチューブで、網組チューブというのがあります。強度はわからないですがナイロンよりは硬い材料だと思います。
マッキベン型人工筋肉と同様に、複数の繊維を斜めに巻いたような構造をしています。

黄色いのはペンシル型の風船です。風船細工に使う品物だと思います。細いのは新品で長くなってしまったのは一回ふくらませた物です。この風船は膨らませると1m以上の長さになります。
白色透明な品物は6mmのナイロンチューブです。空気圧用です。白いジョイントが2個ありますが、エアツールの差し込みに空気圧のナイロンチューブを接続するものです。

ペンシル型風船の口には6mmナイロンチューブをそのまま差し込みます。網組チューブはタイラップで絞ることにします。

見えにくいですが、網組チューブのなかにペンシル風船があります。タイラップで縛った長さよりもペンシル風船の方が短い状態です。
ペンシル風船を膨らませてみた結果です。

網組チューブに隠れていて見えにくいですが、膨らめなかった部分があって段付きになってしまいました。ペンシル風船というのは長さが伸びながら膨らんでいきます。網組チューブの中を移動しながら膨らみますが、一部が引っかかって止まると別の部分が膨らみだしたりします。

分解してペンシル風船を取り出しました、写真で下側の一本です。部分的に膨らんでしまっています。

フリー状態で一回ふくらませた風船(先ほどの図で上側の一本)で試しましたが、結局、段付きになりました。よく考えてみると、膨らませることにより1m以上の長さになる品物でした。

結局、2本ともこんな感じに…(>_<)