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1回目計測結果

 

これまでdroggerのログ機能が動作していませんでしたが、ラップタイム記録機能を動作させることで記録されるようになりました。

記録データを周回毎に整理するため、周回しないと記録できないようです。

とりあえず、ログらしきものを記録できたものの、30分程度の走行に対して100周近く周回していたことになっていたり、種々の問題点が見られます。

状況の整理はまだできていませんが、イナベの本コースを2分間程度で周回したらしい記録が、1周だけ残っていました。

スピードセンサは取り付けていないのですが、スマートフォンを持って走行してるためGPSによって、走行した軌跡や車速が保存されていいます。

今回は、写真のようにヘルメットにスマートフォンを取り付けて走行しました。

見にくくは無いと思うのですが、走行中は見る余裕が無いようです。画面を見ることによって集中力を失うような感じになってしまいました。それから、上に向いているので太陽光が画面に入る場合があります。ゴーグルのミラーレンズはやめてクリアレンズで走行しました。アプリの機能で背景を白くできるようなのでそちらのほうが見やすいのかもしれません。

 

記録されたデータについてですが、まず、なぜラップが切れるのかということですが…

ラップ測定は赤外線を利用していて、赤外線発信機をコース脇に置いて車体側の受信機で記録する方法です。

まず、赤外線発信器というのはこういう物で…

USB出力のリチウムイオン電池につないで使用します。

受信器はこのような感じで車体左側に取り付けてみました。

 

発信器を設置した場所はここで…

こんな感じに置いておきました…

記録に成功した2分間のデータに戻ると、ステップアップのあたりから周回が始まっています…

赤外線なので人間の視力ではとらえられませんが、夜だと思って1コーナーのイン側にランタンか何かが置いてあったとすると、ステップアップを飛んだ時に視野に入るのか?受光部は左側に付けたはずですが…

もう少し考えてみる必要がありそうです。

 

計測結果でサスストロークを拾えたり拾えなかったりしているようです。紫色がフロントフォーク、青色がリアサスですが…

測定範囲外というか450mm以上の距離になっている場合が多く、大雑把に言えば反射光が帰ってこない感じではないかと思います。

リアの方は今回初めての取り付けで、とりあえず、リアフェンダーに両面テープで貼っています…

リアフェンダーの端が折り曲げられたような形状になっているのでそこに貼りました。

しかし、鉛直な面では無いため方向が微妙な感じです。

基本的にはスイングアームとの距離を測ろうとしていますが、この角度だとタイヤからの反射光に影響されてしまうかもしれません。

 

フロントは前回と同じつけ方なので写真は使いまわしで…

アンダーブラケットに貼りつけていますが、アンダーブラケットの方も鍛造の抜き角でテーパーを持っています。

 

信頼できる測定データを得るためには、まだ、時間がかかりそうです。

 

赤外線距離センサの動作確認

 

droggerのストロークセンサーについて、車体に取り付ける前に、どのような傾向を持っているか確認しておきます。

 

まず、drogger本体に12V電源を供給する必要があるため、ハーネスを作成します。

ショートすれば発火するでしょうから、ヒューズはつけておきます。手持ちの品物で5Aです。

防水コネクタは持っていないので、ギボシ端子を使います。耐水性は無いと思います。

ケーブルの長さは全部合わせると1.5mぐらいあると思います。

 

drogger用の赤外線センサです。

ノギスがインチスケールになってしまっていますが、30mmちょっとぐらいの大きさです。

この手のセンサは応答速度が遅く、50msec(20Hz)ぐらいらしいですが、この品物は50Hz(20msec)を実現しているそうです。

 

ステーはホームセンターで買ってきた樹脂のアングルと両面テープで済ませます。

センサの重量が軽いしケーブルもついているので大丈夫でしょう。

 

テストを開始します。

樹脂アングルは意外に脆くてニッパーで切ると割れました…

 

まず、40mmよりも近いと認識しないようです。

写真の左下付近にある水色線2本の長さが、サスストロークということになります。左側がフロントです。

140mm

240mm

ここでフルストロークになってしまいました。

 

スマホのアプリに設定項目がいろいろとあるのですが…

グラフスケールの最大値という項目があって、ストロークの最大値が250mmになっていたので400mmに変更しました。

再度、40mmから…

140mmはとばして、240mm

フルストロークにはなっていません。

340mmではフルストロークになりました。

最大ストロークの設定は、車体取り付け後に再検討する必要がありそうです。

 

反射板として使用している樹脂アングルの幅を狭くしてみました。

まず、40mm

140mm

240mm

フルストロークになってしまいました。

どうやら、うまくいっていないようです。

 

意地悪ですが、横にずらしてみました。

40mmですが…

半分以上ストロークしているような測定値になっているようです。

140mmでフルストロークになってしまいました。

 

次に、角度を45度ぐらいずらしてみました。

40mm

結果は良好のようです。

140mm

問題ない結果のように見えます。

反射板という考え方は違うのかもしれません…

赤外線ということですが、可視光線に近い周波数の電磁波なわけで、可視光線でみて見えるようなものなら何でもいいのかもしれません。

ただし、どこを見るかというのは決めておかないといけない気がするのですが…

 

取り付け方法の候補です。

想定よりもケーブルの長さが短いため、センサをアンダーブラケットに取り付けてフォークプロテクタの先端に対象物をとりつけようと考えています。

たぶん、大きいものが認識しやすいんではないかという気がします。例えば発泡スチロールの大きいのとか…

 

別案ですが、アウターチューブにセンサを取り付けて、ブレーキキャリパの距離を測る手もありそうです。

この場合…

1.ケーブルが短い

2.飛び石や泥が当たりやすい

3.キャリパーのどの部分からの反射に強く影響されるのか?

といった、懸案事項があります。

 

droggerマニュアルではタイヤの表面を見るということでしたが、モトクロスだと泥がついて見えなくなりそうです。

 

フォークオイル量の問題

 

先日の投稿で説明した通り、オイルシールを交換しソフトスプリングに変更した際に、オイル量を最低レベルぐらいで組みたてました。後から足せばいいだろうと思っていたからです。

サービスマニュアルをデジカメでとりました。

よく憶えていませんが、310cc狙いで入れたような気がします。

ところで、スプリングによって目標オイル量が違うのは、スプリングの体積や重量が異なるからだと思います。また、最大オイル量に近い設定とした場合、フルストローク時のフロントフォーク内のエア体積がゼロ近くになる(30ccぐらい?)可能性があります。

ということも考えて…

とりあえず40cc足して、次は手加減して30ccぐらい足すか…

オイル量設定の最大と最小で85ccの差があります。ということは、最低オイル量の現状では、フロントフォーク最圧縮時でも内圧が5気圧程度までしか上昇していていない可能性があります。作動油を追加することで、状況が大きく変化する可能性もありそうです。

 

エンゾー式サブタンク1回目試作

 

エンゾーレーシングのロス・マエダ社長から、フロントフォークに取り付けるサブタンクをもらったことがありました。15年ぐらい前の話です。

左右別々に2つのタンクがあって、フロントフォークとはホースでつながっていました。タンク側にニードル絞りがあってエアの流れを絞る構成でした。

エンゾーレーシングの隣の店舗は、カーボン製品のバーグレーシングということで、タンク本体はカーボンでできていました。ボトムというか円筒カーボンの両端をふさぐパーツは切削品だった気がします。品物がカーボンだからなのか?接着剤で固定されていたようです。数年後には劣化して外れてしまいました。捨ててはいないと思うので、どこかに残骸が残っているはずですが…

エンゾー式サブタンクを取り付けると、フロントフォークのエアが増えるためエア反力が減少します。油面を落とすような効果があります。ロス氏の説明では50ccぐらいは作動油を足した方がいいということだったと思います。

絞りがあるため、フロントフォークが勢いよく縮む場合にはサブタンクが無い状態に近くなり、ゆっくりと沈む場合には油面が低くなったような感じになります。おおざっぱにいえば、ブレーキングではフロントが沈むが、車速が高かったりジャンプした場合はフロントが高めになる感じだと思います。

 

それで…

同じ機能を持つ品物を「通販で買える部品だけで」制作してみました。

サブタンクは1個にまとめて左右のフォーク両方につなぎます。サブタンク本体は米式バルブのついた再利用可能なスプレー缶です。スプレー缶なのでスプレーすればフォーク内圧を大気圧に戻すことができます。

ホース内径はΦ2.5mmです。耐圧の問題で細いチューブを使いたいという用件があります。ただし、この手のサブタンクは作動油がエアと混じって噴き出してくる場合があって、その場合は絞りが強くなるような状態になります。

 

絞りは汎用の絞り弁を使います。

SMCという会社の製品は、他社の製品よりも耐圧が高いようです。

本体に油圧回路図が刻まれていますが、戻る方向はチェックになっていて絞りが働かない構成になっています。

構造図です。

チェック弁機能を実現しているのはUパッキンのようです。また、絞り部はUパッキンの内径あたりにあります。

 

組みたて前の部品です。

ナイロンホースは数百円で数メートル買えます。スプレー缶が高めで4000円ぐらい、絞り弁はスピードコントローラと呼ばれていて1000円~1500円ぐらい、継ぎ手の類は安いものは300円ぐらいから、高くても800円ぐらいの場合が多いようです。計算していませんが、材料代だけだと8000円ぐらいではないでしょうか?

ナイロンチューブを切る専用工具があります。これも1000円しないぐらいだと思います。

マッキベン型ゴム人工筋肉でステアリングダンパー

利点があるとすれば…

1.重量が軽い

2.ライダーの体に干渉しても大丈夫

3.柔軟性がある

4.制御すればハンドルを操作できる