赤外線距離センサの動作確認
droggerのストロークセンサーについて、車体に取り付ける前に、どのような傾向を持っているか確認しておきます。
まず、drogger本体に12V電源を供給する必要があるため、ハーネスを作成します。
ショートすれば発火するでしょうから、ヒューズはつけておきます。手持ちの品物で5Aです。
防水コネクタは持っていないので、ギボシ端子を使います。耐水性は無いと思います。
ケーブルの長さは全部合わせると1.5mぐらいあると思います。
drogger用の赤外線センサです。
ノギスがインチスケールになってしまっていますが、30mmちょっとぐらいの大きさです。
この手のセンサは応答速度が遅く、50msec(20Hz)ぐらいらしいですが、この品物は50Hz(20msec)を実現しているそうです。
ステーはホームセンターで買ってきた樹脂のアングルと両面テープで済ませます。
センサの重量が軽いしケーブルもついているので大丈夫でしょう。
テストを開始します。
樹脂アングルは意外に脆くてニッパーで切ると割れました…
まず、40mmよりも近いと認識しないようです。
写真の左下付近にある水色線2本の長さが、サスストロークということになります。左側がフロントです。
140mm
240mm
ここでフルストロークになってしまいました。
スマホのアプリに設定項目がいろいろとあるのですが…
グラフスケールの最大値という項目があって、ストロークの最大値が250mmになっていたので400mmに変更しました。
再度、40mmから…
140mmはとばして、240mm
フルストロークにはなっていません。
340mmではフルストロークになりました。
最大ストロークの設定は、車体取り付け後に再検討する必要がありそうです。
反射板として使用している樹脂アングルの幅を狭くしてみました。
まず、40mm
140mm
240mm
フルストロークになってしまいました。
どうやら、うまくいっていないようです。
意地悪ですが、横にずらしてみました。
40mmですが…
半分以上ストロークしているような測定値になっているようです。
140mmでフルストロークになってしまいました。
次に、角度を45度ぐらいずらしてみました。
40mm
結果は良好のようです。
140mm
問題ない結果のように見えます。
反射板という考え方は違うのかもしれません…
赤外線ということですが、可視光線に近い周波数の電磁波なわけで、可視光線でみて見えるようなものなら何でもいいのかもしれません。
ただし、どこを見るかというのは決めておかないといけない気がするのですが…
取り付け方法の候補です。
想定よりもケーブルの長さが短いため、センサをアンダーブラケットに取り付けてフォークプロテクタの先端に対象物をとりつけようと考えています。
たぶん、大きいものが認識しやすいんではないかという気がします。例えば発泡スチロールの大きいのとか…
別案ですが、アウターチューブにセンサを取り付けて、ブレーキキャリパの距離を測る手もありそうです。
この場合…
1.ケーブルが短い
2.飛び石や泥が当たりやすい
3.キャリパーのどの部分からの反射に強く影響されるのか?
といった、懸案事項があります。
droggerマニュアルではタイヤの表面を見るということでしたが、モトクロスだと泥がついて見えなくなりそうです。