1_準備
17CRF450Rにセルモータを取り付けます。18CRF450Rや17CRF450RXなどの機種はセル付きになっていて17CRF450Rにも後付けで取り付け可能です。
「セルフスタータ取り付けキット」が存在していて5万円か6万円ぐらいしますが必要な部品が一通り入っています。ただし、部品は数個の大袋にまとめて入っていて品番ラベルが無く説明書に書いてある部品の絵から判断する必要があります。
全16ページの取り扱い説明書が付属しています。
説明書は16ページだけですが、細かいところはサービスマニュアルを参照せよということになっています。分解するときはCRF450Rのマニュアルを参照し、組み立てる時はCRF450RXのマニュアルを参照せよとの指示です。
例えば、デコンプレッションピンという部品を交換しますが、カムシャフトとピンの絵が描いてあるだけで、具体的な作業はサービスマニュアルを参照しカムシャフトを取り外して交換せよというような書き方になっています。
バッテリーは付属しておらず別途購入する必要があります。18CRF450Rがエリー社製のリチウムイオン電池のため推奨されると思うのですが4万円以上の価格です。17CRF450RXだと鉛蓄電池で3000円ぐらいで購入できます。
とりあえず、キックペダルも残して17CRF450RX用の鉛蓄電池で対応することしました。
作業場所はアパートの玄関横です。一階の角部屋なので邪魔にはなりませんが外です。
日頃は走行後に高圧洗車機で水洗いするだけです。外装パーツを取り外せば薄く土が付着している状態なのがわかります。
シリコンオイルで湿らせたり布で拭き取ったりして次のような状態になりました。
燃料タンクにはワイヤーがついていて車体の左側につるすことができます。フレームを傷つけないようにウエスなどを挟むよう指示されています。燃料タンクは密閉されているようですが燃料の残量が多くエア抜きゴムホースまで入るようだとサイフォンの原理で漏れだすことがあります。
作業の目的はシリンダヘッドカバーを外すことですが、燃料タンクの他に、ECU(制御コンピュータ)、抵抗器(バッテリーの過充電を避ける)なども取り外すように指示されています。
全16ページの「セルフスタータ取り付けキット取り扱い説明書」に目を通しても全体として必要な作業のイメージは湧いてきませんでした。基本的に日頃からエンジンを分解組立てしている人に向けて用意されているセット品のようでした。
最初にはずしとけと書いてあるパーツははずした😤
— NB41 (@NB41_MX) August 17, 2018
付着していた土もなるだけ落として…
デコンプレッシャプランジャだかいうのを交換するために、カムシャフトを外さないといけないらしい。それから歯車数枚を変えてハーネスも変更🥺 pic.twitter.com/gqstfrfaCL
やむをえないので、分解した時点でよく観察して理解してから先に進むというようなやり方になりました。全体の工数もわからないのでいつ終わるのか成功するのか失敗するのかもわかりません。
説明書にはエンジンオイルと冷却水は抜いておけと書いてあるのでここで抜きました。
ところで、ドレンボルトは変わった形状をしています。大径でアルミ製でした。ネジピッチと比較してネジ外径が大きいのが特徴だと思います。
フロントフォークのトップキャップが同様の大径ネジですが、摩擦が大きいため締めつけトルクをかけなくても緩みにくいと思います。
ここまでくればヘッドカバーを取り外すことができます。ネジ2本をとりはずだけです。ヘッドカバーは樹脂製の箱のような品物でゴムパッキンによりシールされています。機能的には単なるカバーだと思います。