4_クランクケース右側分解

 3_デコンプレッサプランジャ交換 

 

右側クランクケースカバーを取り外しました。

はずすとこんな感じでした。

ウォーターポンプのホースをはずしていないため、ウォーターポンプカバーは手前にぶら下がっています。

インペラ(水車)はクランクケースカバーに残ります。

ウォーターポンプは右側クランスケースカバーに取り付けられている感じです。↑上の写真で向かって右側の歯車により駆動されますが回転軸に設けられている二面巾の突起によりウォーターポンプへ連結されます。

歯車の名称はバランサドリブンギヤです。回転軸はクランクケース左側に抜けてそちら側にバランサが取り付けられているようです。つまり、バランサとウォーターポンプの回転軸が同一です。

 

↑プライマリドライブギヤです。クランクシャフトの先端に取り付けられている歯車なので、エンジン出力のおおもというか...ここからスタートして各部に回転力が伝達されていきます。

 

↑キックペダルの回転軸です。キックペダルの回転軸からクラッチハウジングに連結されています。クラッチハウジングは大径と小径の2列の歯車を持っていて、キックペダルのキック力?は途中もう一段の歯車を介して2段階で減速...ではなくて、加速されると思います。

クラッチハウジングの大径歯車はクランクシャフト側プライマリドライギヤと噛み合っています。

 

↑左側のプレートはギヤシフトスピンドルでシフトチェンジをトランスミッションに伝達する部品です。シフトペダルはクランクケース左側にありますが軸が貫通して右側にきています。

↑右側の歯車はオイルポンプドリブンギヤでたぶん樹脂製だと思います。歯車の裏にオイルポンプがあります。オイルフィードポンプとスカベンジポンプという名称で2つのポンプがあるようです。サービスマニュアルの写真によればどちらもトロコイドポンプのような形状をしていました。

 

さて...

作業の目的はセルフスターターキットを組みつけることですが、少なくともクラッチハウジングとプライマリドライブギヤを取り外さなければならないことがわかっています。

まずは、クラッチ板を取り外して...

クラッチハウジングを取り外すためには中心にあるクラッチセンタロックナットを緩める必要があります。

シフトをローに入れて後輪を固定すれば回せるだろうと思っていましたが考えが甘かったようです。締めつけトルクが80Nmとそれなりの強さだということもあってとても回る感じではありません。何というのかトランスミッションやホイールの弾性を感じてぐいぐい押してるだけ?の感じでした。

インパクトレンチではずすというのを聞いたこともあるような気がしますが...

トランスミッションに衝撃力を与えるのも不安なので...

丁度メネジのボスが6本見えるので適当なプレートをボルトで取り付けてみたところ...

折れました(T_T )

 

破損させてしまった部品は新品を注文して日をあらためました。4万円程度の出費になってしまったと思います。

正しい作業ではクラッチセンタホルダという専用工具を用いるようです。

品番を頼りにネット検索したところ、在庫はなく値段は13000円ぐらいでホンダのスーパースポーツ系に共通の工具でした。

似たような品物でストレートというメーカの製品がありました。価格は1500円程度で在庫もあってすぐ届きました。

※日をあらためたのでクランクケースカバーはとりつけてあります。

しかし...

純正の専用工具と比べると締めつける部分が根元にあり力が入りにくいのか?滑ってしまってうまくいきません。

とはいえ、ボスを折ってしまってもういらない部品でもあるので、気軽に試行錯誤してみた結果...

最大外径よりも小さいとこを挟むことで、力が逃げることなくロックできることがわかりました\(^o^)/

とりはずし成功\(^o^)/

キズだらけになってますが(>_<)

 

クランクシャフトカバーをはずした写真

赤の矢印の場所にセルモーターを取りつけます。モーターの駆動力をクランクシャフトに伝えるために複数の歯車を使用します。青の矢印がそれぞれの歯車の回転軸です。CRF450RXと共通の部品なのでしょう取り付け穴があります。

なお、この時点ではプライマリドライブギヤを取り外せていません(>_<)

 

5_セルモータ取り付け計画 →

 

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